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月マガの新連載攻勢、大反響御礼! 「月マガ新連載作家陣✕編集長座談会」第1弾の青春漫画編を公開! 現代の若者を描く3名の作家と月マガ編集長が語り合い、デビューまでの道のりや漫画作りへの考え方に迫る!

26/04/06

──月マガでの連載にあたって

三村編集長(以下三村):複数の作家さんとお話しする座談会は初めてで、楽しみにしていました! 皆さん、月マガでの連載にあたって意識されたことはありましたか?

saku:私はこれまでショートの漫画を描くことが多かったんですが、月マガでの連載を目指すなら、1話が長くてドラマ性の強い漫画に挑戦しようと思いました。そこから『君と桜の花束を』ができていきました。

三村:sakuさんの描く女の子はとにかくキュートで、以前から個人的にも好きだったんです。そんな女性に出会いたい少年は絶対に多い。月マガではラブコメ作品がしばらくなかったので、読者も待ち望んでいたと思います。今後がとても楽しみです!

saku:すごく嬉しいです、頑張ります! 岩矢さん、『カインズオブブルー!』1話を拝読しました。素晴らしかったです! 私も少しジャズをやっていた時期があって、その頃を思い出しました。

岩矢:ありがとうございます! 何の楽器をされていたんですか?

saku:大学4年間、ピアノをやっていました。

沖田:私も岩矢さんにお聞きしたいことがあって。『白線に展転』は題材のバスケットボールを勉強しながら描いているんですけど、連載に向けてどうやってジャズのことを勉強されたんですか?

岩矢:僕はジャズ経験があるんですけど、改めていろいろ本を読んだり、取材に行ったりしています。ただ、ジャズのセッションはコミュニケーションだと思っているので、知識に偏りすぎず、人間模様を楽しんでもらえるように意識しています。

三村:『カインズオブブルー!』とても面白かったです。いつみちゃんの表情が豊かですごく良い! 彼女のこれからを見守っていきたいと思いました。ジャズ的な超気持ちいいシーンも楽しみです。
沖田さんも実際にバスケをされていたとお聞きしましたが、それで題材に選ばれたのですか?

沖田:中学の時にやっていました。この作品、最初は少年とヤクザのヒューマンドラマだったんです。でも、「少年漫画」を意識して進める中で、主人公が成長していく部隊が必要だと思い、バスケを取り入れました。ストリートバスケからこの作品は始まるのですが、年齢・性別問わず、人が集まれる場所として選びました。

三村:なるほど! 『白線に展転』を読んでまず感じたのは、沖田さんの言葉選びがとにかくかっこいい。それでいて、これまで読んだことのない、人の寂しさにフォーカスしたスポーツ漫画に胸を打たれました。早く読者の皆さんに読んでいただきたいです。

沖田:連載開始前でソワソワしていたので、そう言っていただけてとても嬉しいです!


今号掲載の第1話では、主人公・雀とヤクザの三鷹の、ストリートバスケを通した出会いが描かれる。


──少年漫画を描くということ

三村:先ほどの沖田さんのお話にもありましたが、「少年漫画」を描く際に意識されていることはありますか?

沖田:私は少年漫画を描いた経験が少ないのですが、『白線に展転』におけるバスケは、成長の舞台であるとともにエンタメ性を取り入れることを意識した結果でもあります。お二人はどうですか?

saku:私もこれまでは青年漫画のラブコメが多くて。だからこそ意識するのは、大人だと自制するところも、少年なら等身大の、赤裸々な気持ちを素直に出すんじゃないかなと。その違いを念頭に置いて描いています。

三村:大人と少年の違い、面白いです。『君と桜の花束を』の題材である「受験」と「恋愛」というのも、多くの少年にとって共感しやすいのが良いですよね。

岩矢:僕も少し近いことを考えています。青年漫画の主人公は「人生が有限である」という壁にぶつかると思うんです。折り合いとか妥協とか。一方で少年漫画では、どこにでも行けるんだという夢を見たいんじゃないかなと。なので、「人生は無限である」というのを意識しています。

三村:私も青年漫画編集が長かったので、非常に勉強になります。ちなみに、月刊連載に対してはどうお考えですか?

沖田:ページ数がある分、1話ごとの満足度は意識していますし、自信もある部分です!

岩矢:月刊の人気作品を読むと、15ページごとに良いシーンがあり、なんならそこで休憩してもいいというくらいに内容が詰まっている。そういう密度と物語の山の数を意識しています。

saku:次の話まで1か月待ってもらう難しさはありますよね。私はできるだけWヒロイン両方を見せられるように構成を工夫しています!


『君と桜の花束を』には、雪奈と紅羽の2人のヒロインが登場中!


──漫画家として大切にすべきこと


三村:この記事を読んでいる方の中には、これからデビューを目指す漫画家さんもいらっしゃると思います。もし漫画を描き始めた頃のご自身に何か伝えられるとしたら、何を伝えますか?

saku:大好きな漫画をやりたくて、仕事を辞めて漫画家を目指したので、私はとにかくたくさん描いていました。そこに後悔はなくて、やはりたくさん描いて発表していってほしいです!

岩矢:僕は最初、描きたいことやキャラを詰め込みまくっていました。でも初めて受賞したのは、このキャラの魅力だけ伝わればいいと振り切った作品だったんです。何か1個に全力を注ぐ勇気、大胆さを持って描いてほしいと思います。何か1個突き抜けられれば良いんですよね。


絵を入れ過ぎず、余白をうまく生かす画面作りも工夫されている。


──“今”を映す「青春漫画」


三村:3作品とも、若者の現代性を捉えているのが素晴らしいと思っています。それを描くために皆さん、取材を重ねていらっしゃるんですよね。「月刊少年マガジン」の連載作品が大事にしてきたことでもあります。

沖田:高校のバスケ部を取材して、生徒やコーチのお話を伺いました。作品にとても生きましたし、なかなか一人では行けないのでありがたかったですね。

岩矢:高校でジャズをやっている今の子の雰囲気や経緯を知れたのは面白かったです。ジャズライブに参加してプロの方からもお話を聞けて、その対比も興味深く、この先の作品作りに生かせそうです。

saku:1年での医学部受験は無謀ともいえますが、完全な嘘になってしまわないように、医師の方にちゃんと実情を教えてもらいました。だからこそ怜桜と雪奈の受験計画を立てられましたね!



──読者へ一言!


三村:最後に、読者へ向けてメッセージをいただけますか?

saku:恋に落ちたキャラクターたちがどうコミカルに変化していくのか、それを期待して読んでいただけたら嬉しいです! また、私が可愛いと感じた女の子を再現したいと思って描いているのでそれも楽しみにしていてください!

岩矢:音楽でのし上がっていくというより、コミュニケーションを大事に1話1話描いています。大会に出なくてもワクワクできる漫画にしたいと思っているので、読んでぜひワクワクしてください!

沖田:主人公や周りのキャラクターの成長が見どころです。人間としてもバスケットプレイヤーとしても成長していく主人公たちを見守っていただけると嬉しいです! 巻頭カラーで開始です!!

三村:これからの月マガがさらに楽しみになりました! 皆さんが作品に込めているもの、それをしっかり読者に伝えられるように、我々も全力でサポートしていきます! お忙しいなか、本日はありがとうございました!


今年の月マガは厚くて熱い! 来月は座談会第2弾を掲載!!



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